『自他共栄』は、柔道の創始者の言葉です。
相手に対し敬い、感謝することで、信頼し合い、助け合う心を育み、自分だけでなく他人と共に栄えある世の中にしようとする
(柔道チャンネルより引用)
ここでの『助け合う』は、「互いに足りない部分を補う」ではなく、「互いにベストを提供し合う」を意味します。
私は、人生全般を通して多種多様な仕事を体験しており、器用にソツなくこなすので、組織でも、個人でも、褒めて頂く機会が多かったのに、自己卑下して、自分を認めることが出来ませんでした。
そして、真の道を進むうちに、その理由がわかりました。
どんなに周りに褒められたって、本質の魂で生きていないなら、自己肯定できるわけがない。
物心ついた時から、優等生・重宝な人を演じ続けたことで、それを痛いほど身を持って知りました。
その中で、笑顔の写真家やベビーシッターなど、小さい人々との関わりは、面白いし、楽しくやらせて頂きましたが、表面的には、子ども達に真っ当なことを教えているようでいて、実しやかに語られている嘘を伝えているのが わかっていたので、
「本音を誤魔化している限り、真っ当な生き方はできない。直接に関わることがなくても、彼ら(命の分神)に恥じない背中で生きる」
と、人型生命体の霊的成長を中心において、今に至ります。
私たちの本質を認めて、自己肯定する。
それがわかると、自己肯定感の曖昧さが際立ちます。
私たちは光の存在=分神ですので、その本質は、神の質である慈愛・感謝・祝福・歓喜です。
そして、『栄える』とは、経済も、健康も、人やモノコトも、人間的な「良い」を沢山所有することではなく、あらゆる体験を味わい、質を深め広げながら、プラスも マイナスも引き受けて、健やかな巡りになっていることを指します。
自分が過去に、どんなに稚拙で、未熟で、バカげた愚かな言動をしてきたとしても、そして、他者の そのような言動を見聞きしても、骨の髄から、これまでの体験の全てを敬い感謝して、祝福することが基本です。
人類総出でモンスター化させてきたエゴを愛の光に戻すのは、全母たる虚空の天意によって成されるのです。