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球団マスコットに学ぶ

 

自動的に配信される おすすめ動画をきっかけに、

 

プロ野球の12球団マスコットの、試合前後のステージや営業イベントでの様子を撮影した動画を見るようになりました。

 

 

各球団、チーム名にちなんだ動物をモチーフにしていて、

 

セリーグ・・・つばめうさぎとらりゅう+コアラ、ハムスター、モンスター(なぜか鯉じゃない)

 

パリーグ・・・かもめわしたかくま➨キツネ、ライオン、水牛すいぎゅう

 

数分の動画だけでも、それぞれ試合を盛り上げるために、日々、工夫と努力されているのが滲み出ています。

 

 

グラウンドにて、どデカい頭でバク転や宙返りするアクロバティックな動きに感動し、

 

スケッチブック芸では、毒舌でブラックジョークを連発する機転の利いた回答に脱帽し、

 

可動域が制限された巨体フォルムで、ダンスが上手だったり、俊足だったり、

 

球団マスコットって、可愛いだけの飾りじゃなかったんだ・・・と、正直ビックリしました。

 

 

奔放キャラ、真面目キャラ、腹黒キャラ、お茶目キャラ、イケメンキャラ等々、それぞれに特色を出そうと頑張っている風にも見えますが、

 

体操選手ばりに華麗に連続バク転でグラウンドを駆け回り、

 

見せ場で失敗して凹んでいるキャラを、相手チームのボスキャラが お姫様だっこ・山賊抱っこして退場させたり、

 

試合前、さり気なく選手の円陣に交じったと思ったら、審判の話し合いにも交じっていたり、

 

敵・味方関係なく、率先して、この試合を楽しんで頂くために、自分に出来るベストを尽くす姿が目白押しです。

 

 

筆談トークでは、遠慮なく、旬の時事ネタを盛り込んでいることから、

 

普段から、常に「今、社会で何が起きているか」をキャッチするアンテナを張り巡らせているのがわかります。

 

 

球団の新旧の選手のみならず、他球団の選手情報もネタの随所に盛り込まれ、

 

グラウンドでは、必ず一礼をしてから、ラインを踏まずに中に入るさり気ない仕草から、

 

どんなに毒づいても、根っから野球を愛し、リスペクトしている敬意が伝わります。

 

 

その抜かりない仕事振りを通して、

 

まずは、今いる場所、置かれている環境で関わる全てを、徹底的に敬い、愛するのが基本だと教えてくれます。

 

 

理解が浅いと、身内とその周辺しかイメージできませんが、

 

奥を観ていくと、意志と行動が、全ての存在に波及しているのがわかるので、愛する対象を選り好みしません。

 

 

そして、マスコット同士の交流はもちろん、相手チームの応援ダンスを一緒に踊っていたり、他球団選手との和やかな絡みもあったりして、

 

どちらにも行き来が自由で、受け入れ態勢も出来ているマスコットの立ち位置に『中立』を観ました。

 

 

ただ、一部のキャラだけですが、ど突いたり、蹴りを入れたり、当たりが強い場面も多いです。

 

でも、そのキャラは、ホームでもビジターでも、球団の枠を超えて、圧倒的な人気を誇っています。

※野球では、相手チームの本拠地を『ビジター』と呼びます。

 

 

「どうして、誰も(球団関係者&マスコミ&ファン)怒らないんだろう」と不思議だったけれど、

 

こういったやり取りは、プロ野球ファンの間ではお約束のお楽しみでもあるようで、

 

 

「そっか、応援歌でも連呼しているように野球場は戦う場所であり、ここに居る人は皆、戦いを観に(観戦しに)来ているんだった」

 

と、それすらもファン・サービスに含まれていることに気づいたら、すべてが納得でした。

 

 

試合前に披露される応援チアのダンスを見ても、真似しようなどとは露ほどにも思わないのに、

 

マスコットが踊ると、もこもこしたフォルムが繰り出すキレキレダンスが可愛くて、見ているうちに自然に体が動いて、なんだか楽しくなってきて、

 

持ち前のバイタリティを発揮して、いっそ踊りを覚えちゃおう!と、動画を見ながら練習しています。

※バイタリティの語源はラテン語の『命』。生命力旺盛な様子を表す言葉。

 

 

野球観戦には意識が向かないけれど、マスコットたちの立ち振る舞いを直に観察するべく球場まで足を運ぼうかくらいに思っています。

 

ちょうどシーズン中ですし、調査は動画にとどまらず、書籍にも手が伸びており、

 

実地調査を含めた新たな記事が出来るとノリノリでしたが、まん防措置のため、ギリギリアウトでチケット購入できませんでした。

 

このように、その気のない者を、自主的に動かすバイタリティも、彼らの素晴らしい才能です。

 

 

持ち前のバイタリティは、最初から全員に備わっている才能です。

 

しかし、それを認めず、出し惜しみしているなら、出しようがありません。

 

皆さんも身近なきっかけから、持ち前のバイタリティを発揮してください!