昔も今も、兎にも角にも、地域を問わず、人間は戦うのが大好き。
つらつらと綴ってみますと、
・紀元前から絶えることなく、規模の最小にかかわらず、集団でも個人でも、地球上の至る所で戦い争いが繰り広げられています。
・各国の首脳を選出する選挙は、代表者を決めるシンプルな作業なのに、わざわざ政党間の戦いに仕立て上げています。
・昭和から平成に移る頃、ジャパニーズビジネスマンを鼓舞する「24時間 戦えますか」が流行語大賞になりました。
・動画やSNSで、美味しそうに食べている場面を公開することを【飯テロ】と呼んだりします。
世界的に大ヒットした映画『The Greatest showman』の劇中歌【This is me】でも、
「すべてに愛される価値がある」と歌っているのに、わざわざコーラス(多重音声)で「私たちは戦士」と付け加えています。
はたまた、御神体である肉体の働きにも、戦いを盛り込みます。
血液の白血球を「病原菌と戦う兵隊」に例えるけれど、異物を細胞内に取り込み無害化する働きに『戦い』はありません。
カルマの浄化のように『異物が細胞内の光に溶けて無害化する』でもいいのです。
しかし、戦い癖の人間目線では、異物を細胞内に取り込む様子が、まるで「捕まえて食べているように見える」ため、
包み込んで溶かすより、攻撃して貧食するイメージの方が、万人に伝わりやすいのも理解できます。
ここまでくると、癖ではなく、戦わずにはいられない 戦い中毒です。
上記に連ねたように、人間は、無意識にではなく、敢えて『戦い』を盛り込んできましたが、いつまで続けますか?
日本のみならず、国際社会が戦闘モードになっているため、戦い中毒から抜け出すには、自分で決めて実行するしかありません。
本氣で戦いを終わらせるなら、自ら『戦い』から手を引き、足を洗って、純粋な初発の魂(神魂)に生まれ変わって出直すしかありません。
ちょうど、たたかう!交番女子ドラマが最終回を迎えました。
先輩交番女子のセリフに「🌸が決めたことだから、私はそれを尊重する」がありました。
同僚が上司に退官を願い出る時も、後輩が辞職願を出す時も、相手の意志を尊重し、一切、説得したり、引き留めたりしていません。
ここでの学びは、まずは、どなた様の どんな言動でも、相手の自由意志を尊重するのが基本です。
そうすると、主張のぶつかり合いにならず、戦いは発生しません。
そして、後輩交番女子の振舞いから、真心から出る嘘もあり、「嘘をつくのはダメ」とするのは、人間都合の決めつけ がわかりました。
ここでいう真心とは、「みんな幸せであれ」と祈り、そのために出来ることをする意志です。
周囲の満面の笑みを生んだ精一杯の嘘に、真心を観じるのです。
心の声「なんでもいいから役に立ちたい。🌸さんと🗻のために」にも一筋の真心が観じられ、
警察官としての経験が育んだ洞察力と勘を活かしたアクションに、新人交番女子の成長が わかりやすく表現されていました。
このセリフだけみると、役に立ちたい対象が「特定の先輩」に限定されますが、
これまで、交番にやってくる近隣住民に対して、ここぞという時の真心からの真剣な対応を描いているので、先輩だから特別ではないのです。
もちろん、別シーンの心の声「私を含めて、みんなしょーもない普通の人間です」目線でも楽しめますから、解釈は人それぞれ。
全編通して、犯人を確保しても誰とも戦わず、多岐に渡る他者との真心の交流を描いた ~他多交う!交番女子~に感謝の祝杯を送ります。