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中の霊人(ひと)

 

過去ログ『球団マスコットに学ぶ』では、野球観戦には全く縁がない私が、突如おすすめで現れた球団マスコットが活躍する動画から天意を観察する機会をいただきました。

 

数あるマスコットの中でも、野球を愛し、球団を愛し、自他球団を超えた選手やスタッフを愛し、何よりも自身のキャラクターを愛し、30年間それそのものとして生きた中の人からは、全身全霊で「それそのもの」として生き貫く姿勢を教えていただきました。

 

最初は球場の警備や清掃を担うアルバイトをされていて、泥酔した観客に対して冷静に対応したり、観客席でのハプニングにもユーモアを交えてその場を収める姿が球団スタッフの目に留まりスカウトされ、「まさか自分がぬいぐるみに入るなんて夢にも思わなかった」そうです。

 

個人の願望とは関係なく始まった球団マスコットの中の人として生きる道は、本気で貫くと中の人を超えた中の霊人(ひと)に成長するのだと生き様を通して教えてくださいました。

 

 

元々は、 わたしたち全員が、カラダの中の霊人(ひと)です。

 

わたしは母の看取りから『人は亡くなるとカラダから霊が抜ける』のを目の当たりにしました。

 

頑張って、我慢して、かっこつけて生きていた時の表情は、いつも強張っていて硬かったのに、亡くなった途端に柔和で穏やかな美しい表情になったことから、人型生命体は全員、カラダの中に霊が入っていると認識しています。

 

ただし、現代人はほぼ全員がエゴ中心で生きているため、純粋な霊がエゴの殻に覆われてしまい、本来の霊ではいられなくなっています。

 

いい例として、「わたしは、どれだけ「わたし」のキャラクターを愛しているだろうか?」と自問してみると、周囲の人に恵まれ、環境に恵まれ、日々動いてくれるカラダに感謝して、思いつく限りの労いをしていても、カラダに追い打ちをかけるような働き方をしている現状からも、まだまだ自分に当たりがキツいと言わざるを得ません。

 

そういう面から見ると、中の霊人を観るきっかけをくださった球団マスコットの中の人も、プロ意識が高いゆえに無理をして、カラダが壊れてしまったのかもしれません。

 

 

気づいたら、すぐに穏やかな呼吸に戻して、心地いい感覚を基準にして、今できるベストな動きをすればいい。

 

たとえ、それが「あっちゃー、またやっちまった」という結果になったとしても、「教えてくださり、ありがとうございました」と地道に受け入れ、認めて、感謝で送り出すと、さらに面白くて素晴らしい新しい機会が開かれますから、何が起きても楽しめるようになっていきます。

 

日々、天意(感謝、敬意、祝福)を意識し、天意からの愛を体現し、計り知れない伸びしろを活かしてぐんぐん成長するのみでございます。