マウナケア観測所のライブ映像は、「☆の輝きは、光の点滅である」ことを、見たまんま、わかりやすく教えてくれます。
本日、18時のライブ映像は、宇宙が脈を打っているような、真の心臓(中心)の鼓動が観じられました。
そして、この映像から、美術館で点描絵画を鑑賞した時と似た全身感覚が蘇りました。
点描画は、いくつもの色のドット(点)が、緻密に重ね合わさって、一つの作品(全体)が完成しています。
点描絵画の創始者であるジョルジュ・スーラは、色をパレット上で混ぜるのではなく、人の網膜上で混合されて完成する技法を見出しました。
「スーラ個人の思い描いた色を作る」のではなく、この作品(全体)を完成させるのは、鑑賞者自身ですので、「観る者によって、作品の見え方が違うんだろうなぁ」と思ったように、実際の現実世界も、観る者によって、世界の見え方が違います。
美術解説にある【色彩には、対象に、光が直接当たる部分・陰になる部分、反射光や周囲の色の影響を受ける部分、対象の周囲に感じられる補色など、多彩な変化が観察される。】という一節は、まさしく、現実世界そのものを解説しています。
要約すると、【対象=物理次元の単体、光が当たる部分と陰の部分=表と裏・見える側面(実)と見えない側面(氣)、反射光=鏡の作用、周囲の色の影響を受ける部分=他者の影響、対象の周囲に感じられる補色=単体への見えないサポート】です。
実際に、宇宙は光のドットの集まりで、光の点滅(オン・オフ)で、現実世界が映し出されていることは科学的にも証明されていますし、そんなこととは露知らずの時代から、スーラは、画家でありながら、数学や科学に情熱を注いでおり、緻密な科学的観点から、天地自然の在り様を忠実に表現しているのです。
この星の観察と点描画からも、この世の総てが光の点滅で表現されていて、「観る(映し出す)者によって、見ている世界は違う」と理解せざるをえないのです。