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『好きなことをする』の履き違え

 

やりたいこと=好きなこと?

 

この式は本当に成り立つのか、今一度、真剣に向き合っていきましょう。

 

 

『好きなことを仕事にする』 

 

自己啓発でもよく見かけるスローガンに、あなたは、どう反応されますか?

 

そうなったら嬉しい? 楽しそう? 反対に、訝しく思いますか?

 

 

物理的成功者を見せられ、そのカタチに魅せられ、一念発起で、その一歩を踏み出した人もおられるでしょう。

 

街ゆく人に「好きなことを仕事にして、成功しましたか?」アンケートをとったら、結構な人数が「No」と答えそうですが、何かが違うとわかったなら、それは失敗ではありません。

 

 

自分=私としている『わたし』には二つの側面があります。

 

表面を覆っている個人的な私と、その奥で静かに生きづいている本質の私

 

 

まず、好きという時点で個人的私の嗜好(思考)が入っています。

 

個人的私の好きでやっていると、時間が経つにつれて、飽きてきたり、イヤになった経験はありませんか?

 

 

『好き』と『嫌い』は表裏一体であり、どちらも同じ波動なので、早かれ遅かれ対である嫌いに転じます。

 

好きの度合いが高いほど、憎悪も大きくなります。恋愛がいい例です。

 

 

対して、本質の私は、真摯に自分の内奥へ向き合っていかないと察知できません。

 

好きというわけではないけれど、なぜか「そうしてみたい」という静かな衝動に駆られる経験はありますか?

 

やればやるほどエネルギーが溢れてくるような生き生きとした感覚は?

 

大人になってからはなかったとしても、子ども時代に経験したことは?

 

 

成長過程でいい子に育てコントロールに操作されていくうちに、忘却の彼方へ追いやってしまったかもしれません。

 

でも、それはそれで素晴らしい経験と認めて、まっさらな本質に戻って、生き生きとした感覚を思い出せる何かをやってみてください。

 

 

どうしようもなく単純なことでOK。

 

誰も褒めてくれない、何の役にも立たないことでOK。

 

まずは、ご自身の無条件に幸せな感覚を呼び覚ましてください。